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  • 2015/01/07

ADハウス通信 2015年冬号「プロとみんなで教えあう、ハウスキーピング&メンテナンス」

プロとみんなで教えあう、ハウスキーピング&メンテナンス

年末に向け、これから大掃除という方やまさに真最中の方も多いかと思います。溜まった汚れを一度に落とすのは大仕事、考えただけでも気が重くなってしまいますね。日頃から少しずつ、気付いたところを掃除しておくと大掃除への負担もなくなり、掃除自体も楽しいものになります。またお掃除と一緒に、使いづらくなっている建具などがないか点検し、手直しすれば更に快適。まとまったお休みが取れる時季は、ご家族でゆっくりとお掃除やメンテナンスを楽しみませんか。手早く気楽にお掃除する方法や、環境に優しいエコなお手入れをご紹介します。

美しく綺麗な木目で魅せる空間に

お客様をお迎えしたりすることの多い時期のお掃除は、お客様の目線と動線を考えてみると、重点を置くべき部分が見えてきます。
まず、家の顔である玄関は、訪問者の目に一番先に入り、その家の第一印象が決められる大事な場所。綺麗に整えられているほど好印象で、家全体の評価が高まります。靴の整理整頓はもちろんですが、玄関扉は汚れていないでしょうか。特に木製無垢材の玄関扉は色褪せにも気をつけたいところです。クリア塗装の玄関ドアの場合はゴミを取り除いてから180番程度のサンドペーパーで汚れのある部分を磨き、撥水塗料を塗り直します。着色塗装してある無垢材玄関ドアについては、再塗装の上に撥水塗料を掛けておくと今後の汚れ防止にもなるのでお勧めします。再塗装は色ムラなどの心配もありますので、弊社にご相談下さい。木製扉はお手入れすることで驚くほど綺麗になり、かえって新品の時よりも美しくなるとの高い評判を得ています。品格のある玄関で自信を持ってお客様をお迎えしましょう。
また、広い面積にぽつんとある汚れやへこみは案外目立つものです。無垢材の床は通常は掃除機かけや、固く絞った雑巾で拭く程度で十分ですが、汚れのひどい時は240番程度のサンドペーパーで表面を削り、その後必ずオイルを塗って保護します。へこみは水分をたっぷり浸して一日おくと、95%は元に戻ります。
同じく無垢材のカウンター、テーブル等でオイル仕上げのものは、専用クリーナーを使って汚れ落としとツヤ出しのお手入れして下さい。普段手が触れることの多いカウンターやテーブルは、滞在中のお客様の視線が集中しますから、シミや汚れがないように拭いておきましょう。木製無垢材の専用メンテナンスワックスについては弊社でお取り扱いしていますのでお問い合わせ下さい。ひどい傷やへこみの場合はご相談下さい。
メンテナンス

<リボス社のグラノス>木製無垢材のお手入れに欠かせないワックス&クリーナー。
用途に合わせた専用クリーナーやオイルは弊社でも販売していますので、お問い合わせ下さい。

シミやくすみを一掃、輝く壁へ

壁の色は白というお住まいが多いと思いますが、淡い色の壁にある黒ずみは光の当たり具合によってとても目立つことがあります。日中は気がつかなくても灯りで照らし出されてしまったり、逆に夜は分からなくても日光を浴びてシミが浮き上がって見えたりします。普段暮らしている人には気付きにくいものですが、訪問客の目に入るとマイナスの印象が強く残ります。
壁には思いのほか埃が吸着しています。湿気があると埃から汚れが浸透して落ちにくくなりますので、週に一度は埃をはたきなどで取っておくことが理想的です。
ビニールクロスの場合は雑巾で水拭きするか、住宅用洗剤を含ませた布で拭き取ってから乾拭きします。
紙製の壁紙のうち、ルナファーザーやオガファーザーの汚れは固く絞った布でそっと拭くか、メラミンスポンジで軽くこすると落とすことができますが、他の紙壁紙は濡らすとシミになりやすいので、埃落としと乾拭きに留めます。
漆塗りの和紙壁紙はオイルが含まれているので、軽い水拭きが可能です。激しい汚れや破れなどは弊社にご相談下さい。

エコ素材を駆使して安心、手軽な掃除

面積の広いものが綺麗になると、清潔感が生まれて部屋も広く感じるようになります。その次は細かい部分をお手入れしていきましょう。細かくとは言っても、急ぎの場合は隅々まで入念にしなくても大丈夫。ポイントとしては、よく手の触れるドアノブや電気スイッチパネル、蛇口などの金属類、ガラスや鏡など光沢感が大切なものを磨いておくことです。これらが曇りなく輝いていると、一段と上質な空間に見せることができます。
さて、こうした部分の掃除にどのような洗剤を選んだらよいのか、悩むことも多いと思います。市販の掃除用洗剤には、台所用、ガラス用、浴室用と様々な種類が溢れていますが、用途別に揃える必要はそれほどありません。身近で安全な材料が合成洗剤の代用として十分な働きをします。

重曹を使ったお掃除は安心なエコ掃除として広く知られるようになっており、取り入れているご家庭も多いと思います。住まいの汚れ落としの万能選手とも言われる重曹ですが、水垢や石鹸かすなどの水回り汚れには弱いので、その部分はクエン酸などの酸性系の自然素材を使うとよいでしょう。重曹とクエン酸があれば気になる汚れをほとんど取り除くことができ、合成洗剤のように拭き残しが心配になることもなく安心安全。重曹とクエン酸をそれぞれ水に溶かしたもの(水100mlに小さじ1杯が基本)をスプレー容器に入れ、汚れに直接吹きかけてスポンジや雑巾で拭くか、電化製品など水気に気をつけるものには雑巾に吹きつけてから汚れを拭い取るようにします。一度拭くだけでもかなり汚れが取れ、手触りもさらりとして心地よい仕上がりです。
また、最近話題になっているのが、セスキ炭酸ソーダを使ったお掃除です。聞き慣れない化学的な名前が不安かもしれませんが、実は入浴剤の主成分に使われているほど身近で安心なエコ素材で、100円ショップでも手軽に購入できます。基本的には重曹と同じような性質ですが、最大の特徴は油汚れに非常に強いこと。重曹の10倍の洗浄能力があるので、重曹では落としきれなかった汚れもセスキ炭酸ソーダで解決することがあります。セスキ炭酸ソーダもパウダー状なので水に溶かし、(基本は1%溶液。水100mlに1g)スプレー容器に入れて、汚れに吹きつけて拭き取ります。気持ちよいほど油汚れや皮脂汚れが一掃できますので、是非お試しください。ただ、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいため、重曹のように水で練ってクレンザーとして使うようなことはできません。こすり洗いをしたい部分は重曹ペーストで、その他油汚れはセスキ炭酸ソーダの水溶液で、水回りはクエン酸水溶液で、と使い分けると効果的です。

使い分けて効果up!
セスキ炭酸ソーダ 重曹 クエン酸
効果的な汚れ 油・皮脂 油・皮脂 水あか
ph 強いアルカリ 弱いアルカリ 弱酸性
水への溶けやすさ
強い油汚れ ×
洗濯
コゲ落とし ×
消臭効果 ×
水あか × ×
除菌 × ×
血液 × ×

尚、セスキ炭酸ソーダと重曹、クエン酸には3段階のグレードがあり、純度の高い順に医療用・食品用・工業用となっています。お掃除なら工業用で十分です。
※注意事項
◆木材と畳にはどれも使用しない。
◆クエン酸は人造大理石・大理石には使用しない。
◆クエン酸と重曹、セスキ炭酸ソーダは混ぜて使うことができますが、クエン酸は塩素系の洗剤とは絶対に混ぜないで下さい。塩素系のガスが出て危険です。

2015-win04

こんな部分もチェックしてみよう

●外部の建具について
アルミサッシのテラス引戸等は、大きく重量があるため5年程度で戸車の交換が必要です。網戸は大きなものほど狂いが生じます。著しいがたつきが出ているものはご相談下さい。
●内部の建具について
木製建具、ふすま、障子などは日常動かすために、引き渡し直後の仕上げと徐々に合わなくなる部分がでてきます。あります。また入居後一年程度の間は狂いが生じやすいので、調整しながら様子を見ます。このような場合は調整に伺いますので、ご連絡下さい。

~編集後記~

どういう訳か今年小学校と高校でPTA役員にダブルで任命され、何かと学校に出向くことの多い編集者Y。
それにしても。冬の学校寒すぎっ!心まで病みそうな強烈な冷えっぷり、こんなとこオバさんは一日も居られません(泣)子供は平気なの?と教室をちらっと覗くと、やっぱり子供たちも寒そう。全員ジャンパー着たままだし、これで字が満足に書けるのかしら・・・おまけに換気のためか窓は開け放しで吹きっ晒し状態、ほぼ青空教室(笑)先生方につい「ほんっとうに学校は寒いですね」とひきつりながらご挨拶すると「ええ、でも子供たちは元気ですよ!」そうかもしれませんが、あんな中で勉強って・・・人が暮らす空間は常に快適な環境であるべしと、その大切さを語り歩く立場の人間としては、教育の場がこんな状態でいいはずない!と叫びたい訳です(寒さのあまりキレ気味)
確か今年の夏、どこかの市で小学校にエアコンを設置しようとする案が市議会で却下されていましたが、理由が「子供を甘やかすな」でした。えーと、過保護うんぬんより、これはまず生命に関わりますし、それから子供の精神発達や学習効果について考えてみましょう。暑さ寒さに耐えて心身を鍛えようとの考えなのでしょうが、寒さとは強い不安を生む、心への負担がとても大きいものなんです。耐えるモノの対象として違う。学習意欲が高まり、のびやかに育てるには心地よい環境に整えてあげた方がよほど効果あるかと。子供相手の学校なんてただの箱で十分、じゃなくて、きちんと断熱されて温湿度環境を整えた、もっとマトモな教育施設にしてあげましょうよ。一応先進国なんですから、政治家の皆様お願いします。
ところで、学校へのお出かけスタイルを色々試す中で気がついたのは、フリースよりもウールの方が断然温かい!ということ。フリースは温かくて軽くて洗えて本当に便利なんですが、寒さに打ち勝つにはウールのセーターですね。天然素材の持つ力はやはりすごい。来年の干支、羊ちゃんに感謝。

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